2008年 07月 02日

論語・述而第七「楽以忘憂」

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韓国画仙 玉鳳 24cm×20cm
唐筆 東方紅(武林邵芝巖)
和墨 書芸呉竹(呉竹精昇堂)
光明印泥
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楽しみて以って憂いを忘る (楽しむことで心配事も忘れてしまう)

皆、何かしら心配事やストレスを抱えながら生活しているのだ。
悩みの種が完全になくなるわけがなく、一生懸命生きれば、その分悩むようにできているのだ。
ストレスだけの生活にしないために楽しみが必要で、楽しみがあればストレスを軽減できる。
楽しみは人によって様々で、書だったり、絵だったり、写真、音楽・・・
何か自分で創造するものが、やはりよいのではないかと思う。

もっとも、自分の生活はというと、極めてストレスレスなものだったりする。
気ままな生活、平穏な日々。
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# by beize | 2008-07-02 01:15 |
2008年 02月 24日

礼記 孔子間居 第二十九「氣志如神」

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中国画仙 老灰紙 32cm×39cm
唐筆 玉蘭蕊(北京湖筆店)
唐墨 仿古 九子墨(方于魯)
石泉印泥
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氣志 神の如し (その志気は神のようである)

2月頭に中学受験が終わった。
最後の中学受験にふさわしいものだった。

1/31 最終授業のあと、小6受験生全員で出陣式を行う。
ここからの五日間、想像を絶する困難が待っている。
覚悟を決めよう。
どんなに辛くても最後まであきらめずに受験しよう。
生徒と職員全員で円陣を組み、筆頭の生徒の掛け声とともに、全員右手に誓いを立てて解散する。

2/1・2 入試開始
職員一同、生徒を応援するために、それぞれの受験会場に散らばる。
生徒達は皆、緊張と不安でいっぱいの表情でやってくる。
少しでも緊張をほぐしてあげたい、実力を出し切る手助けをしたい。
5日間全力で生徒を支えてあげよう、と決意し、教室へ戻る。

即日結果が出始める。
合格の知らせとともに、生徒・職員全員の「おめでとう」の声と拍手が沸き起こる。
一年で一番教室が華やぐ瞬間、当然不合格の知らせもうける。
布団をかぶって大泣きする子、お風呂場で号泣する子。
受話器まで泣き声が届く。
明日の学校はレベルが高く、きっと受からないから受けにいかない、といっているらしい。
3年間がんばって、受け取ったのは人生初の不合格。
確かに12歳の子供には辛すぎる。
明日は大雪。
だからこそチャンスなんだ。
合格を手にした子達の記念受験が減るはずだから、必ず受けに来てほしい。
電話でそう伝え、次の日どこへ応援に行くのか職員と打ち合わせをする。
もしかしたら来ないかもしれない。それでも待っててあげよう。

2/3 大雪
予想以上の大雪。
受験生の数は予想通り少ない。
来ないかもしれない、と思いながら待っている中、生徒の姿を見つけ、本当にうれしくなる。
「電車の中で先生のうわさしてたんだ。先生がついているから大丈夫かも」
予想外に明るい生徒の表情を見て安心した。
大雪で受験生が少ないこと
大雪の中、見込みの薄さにもめげずに受験に来れたこと
出会ったときの明るい表情
全てがうまくかみ合ったような気がした。

2/4 
昨日の生徒から合格の知らせが。
先生がいたから受かった、明日もう一回第一志望にチャレンジする、と明るい声で報告。
僕にそんな御利益はないが、その生徒の心の中に大きく存在できたことがうれしかった。
一年の中で、この五日間だけは、他者の気持ちが大きく心に入り込む。
明日が最後、残りは二人。

2/5 受験最終日。
どうしても合格の取れなかった子達が最後のチャレンジをする。
ひとつも合格が取れていないこと
6倍以上の高倍率であること
もう後がないこと
12歳の子供には厳しすぎる条件が並ぶなか、2人とも受験を全うする。
結果は合格。
最後の生徒が敬礼しながら「合格しました。平成20年度、中学入試を終了します。」と。
職員一同で「3年間お疲れ様でした。おめでとう!」と拍手で迎え、五日間の幕を閉じる。

合格したことよりも何よりも、小6受験生19名、泣きじゃくりながらも最後まであきらめずに受験を全うできたことに、僕は感動した。
今年の子達は学力も高かったが、何よりも精神力が高かった。
ひたむきに合格に向かってチャレンジする姿から「氣志如神」、折れることない精神力を感じた。

「塾がないとヒマだな。やることないな。」
最後の生徒がボソボソつぶやきながら帰っていった。
最後にパッと振り向いて「自習に来ていい?ホント?ヤッター!」といいながら走っていく姿が印象的だった。
この五日間の様々なシーンを鮮明に思い出せるよう、忘れないうちに、ここに書き残すことにした。
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# by beize | 2008-02-24 19:44 |
2008年 01月 09日

論語・為政第二「寡悔」

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韓国画仙 玉鳳 18cm×23cm
唐筆 無銘羊毛長鋒(上海周虎臣)
和墨 名筆三十選墨 呉昌碩(呉竹精昇堂)
石泉印泥
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多く見て殆うきを闕き、慎みて其の余りを行えば、則ち悔寡なし
(たくさん見てあやふやなところはやめ、確実なことを慎重にすれば、後悔は少なくなる

2008年の書初め。
本年上半期は人生の大きな転機になるような決断をいくつもしなければならない。
世の中はまぐれなどなく、確実な努力と実力が報われるようにできていて、
甘く都合のよい話に乗ると痛い思いをするようになっている。
この春の決断の際には、甘い話に乗って人生を損なわないようにしたい。
後悔しながら生きていくなんてまっぴらだ。
楽しく幸せな人生を送りたい。
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# by beize | 2008-01-09 00:00 |
2007年 11月 23日

アユタヤ旅行記

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月の1/3以上が会議。(僕的に話し合うことは何もない)
取得休暇は0日。(辞職の意思表示をするも敢え無く却下)
ブログ更新も臨書もままならない。
過去の写真をアップ。
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2007/01/02 ホァランポーンからアユタヤへ。
知らない人にカメラを向けるのは、この写真がはじめて。
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ゾウさんは遠くから見るとかわいいが、近くで見ると、くさくて怖い。

今年の年の瀬バンコク合宿はどうなることやら。
日程のめどすらたたない。
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# by beize | 2007-11-23 02:10 | アジア
2007年 11月 14日

明清書法論文選の表紙

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学生時代に買った書籍を実家から送ってもらい、平積みにしたまま放置していた。
偶々一番上に積んであった本が目にとまる。

「明清書法論文選」上海書店出版社 おそらく神田か代々木のの中国書専門店で購入したものだろう。
表紙に鉛筆で¥5760とある。
学生時代はお金もなかったのに、よくこんな高い本を買ったものだ。
内容は祝允明や徐渭、董其昌、黄道周、王澍、段玉裁、沈曹植 他多数の明清文人の著作から、書に関する文章を集めたもの。
正直いまさら読む気にはなれない。

学生時代には気にも留めなかったが、表紙の字の見事さにいまさら驚く。
いずれの書人の手によるものか知らないが、王義之と宋人の書法を根幹にした、強く、艶のある字に魅せられてしまった。

古典の臨書に励み、このような字を創りあげていったのだろうが、その際には様々な取捨選択があったことだろう。
どの古典に取り組むのか
その古典のどんな点を取り入れるのか
その取捨選択にこそ個性が現れるところであり、
この書人の取捨選択を左右したセンスにこそ、僕は感嘆する。

ネットにアップした作品に様々な方から品評を戴き、自分の未熟さ加減を思い知る。
学生時代に注意されていたことが未だになおっていない。
社会人になって以来、臨書を全くしていないのだから当然のことで、
今ある技術だけで何とかしよう、というのが大間違いだったのだ。
もう一度古典の臨書に取り組み、取捨選択を始めないといけない。
骨組みを組みなおす努力をしなければいけない。
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# by beize | 2007-11-14 01:25 |
2007年 11月 04日

漢書「百花繚乱」

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韓国画仙 雪心 21cm×21cm
唐筆 東方紅(武林邵芝巖)
和墨 書芸呉竹(呉竹精昇堂)
石泉印泥
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百花繚乱

昨日・今日と、母校は学園祭だった。
あいにく両日とも仕事のため、行くことができなかった。
書道部では今年も立派な展覧会が開かれていたことだろう。
学生たちの全力を尽くした作品が、会場を華やかに彩っていたに違いない。
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# by beize | 2007-11-04 22:35 |
2007年 11月 02日

「留恋処」

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中国画仙 老灰紙 21cm×22cm
唐筆 東方紅(武林邵芝巖)
和墨 玉品(墨運堂)
石泉印泥
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留恋の処 (名残惜しい場所・恋しい所)

10/28 父と牛久沼にワカサギ釣りへ行った。
釣果は2時間ほどで20匹。
釣ったワカサギは晩の食卓へ。

夕方のおだやかな景色の中、父と子供のときのような時間を過ごせたことが何よりうれしかった。

勝手気ままに生きている今と、親の庇護の下にいた子供の頃と、どちらが幸せだったのか、ふと考えた。
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# by beize | 2007-11-02 04:30 |
2007年 10月 26日

荘子「蜩翼之知」

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和紙 金銀砂子 24cm×21cm
唐筆 無銘羊毛長鋒(上海周虎臣)
和墨 玉品(墨運堂)
石泉印泥
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蜩翼をのみ之れを知る。 (蝉取りは蝉のはねしか目に入らない。)

心を専らにするたとえ。
せむしの男がさおで蝉をとっていた。
それが百発百中なので、訳を聞くと、こう答えた。
「蝉をとるときには、世の中の他の事は全て忘れている。天地の大、万物の多きも眼中にはない。
ただ蝉のはねのことだけを考えている。」

この男は仕事として蝉のはねに専心していて、別に楽しく蝉をとっていたわけではないかもしれない。
自分から積極的に蝉取りの道を選んだわけではないかもしれないし、もしかしたら、その仕事がすきではなかったかもしれない。
それでも何かに専心する瞬間があることは素晴らしい事だと思う。

ちなみに、とった蝉はおいしくいただいたのだろう。
そのへんは全くうらやましくない。
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# by beize | 2007-10-26 02:56 |
2007年 10月 25日

陶淵明「抱樸含真」

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和紙 金銀砂子 22cm×31cm
唐筆 東方紅(武林邵芝巖)
唐墨 酔墨淋漓(曹素功)
石泉印泥
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樸を抱き、真を含む。 (純真素朴な心をもつ)

陶淵明の四言詩「勧農」のなかの言葉。

教え子の一人が、習い事の水泳が忙しく、遊ぶ日は二ヶ月に一遍だ、という。
学校から帰るとすぐに水泳の練習があり、くたくたになって帰ってきたら、宿題をやって床につく。
土・日は朝練と午後練。水泳がない日は塾。
たしかに小学4年生にはハードすぎる。
友達と遊ぶ暇がないとは、なんとも気の毒なことだ。
そう思いながら、ふと思い当たることがあり、きいた。
水泳と遊びはどちらが好きか。
その子は目を輝かせながら「水泳!」と答えた。

気の毒なことなど何もなかったのだ。
他の子たちが遊びに夢中になるように、その子は水泳に夢中になっているのだ。
ひたむきに水泳に取り組むその子の日々は、遊ぶ時間がなかろうとも、この上なく充実したものに違いない。
そんな姿が心底羨ましかった。
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# by beize | 2007-10-25 02:25 |
2007年 10月 23日

論語・為政第二「耳順」

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和紙 金銀砂子 12cm×23cm
唐筆 無銘羊毛長鋒(上海周虎臣)
唐墨 酔墨淋漓(曹素功)
石泉印泥
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吾れ十有五にして学に志す。 (私は十五歳で学問に志し、)
三十にして立つ。 (三十歳になって独立した立場を持ち、)
四十にして惑わず。 (四十歳になってあれこれと迷わず)
五十にして天命を知る。 (五十歳になって天命をわきまえ)
六十にして耳順がう。 (六十歳になって人のことばを素直に聞けるようになり、)
七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず。 (七十歳になると思うままにふるまっても道を外れないようになった。)

論語のことば。
「耳順」は60歳の異称。

父が還暦を迎える。
今週末に皆でお祝いをすることになった。

子供の頃、父と遊んでもらい楽しかったことを思い出す。
夏休みのある日、父がザリガニ釣りに連れて行ってくれるといった。
道具らしい道具は何も持たず、スルメと糸と鋸だけもって出かけた。
途中、その辺に生えている竹を切って釣竿に。
竿の先に糸を結んで、スルメを結わえ付ければ立派な釣り道具に。
日が暮れるまで、山ほどザリガニを釣って帰った。
こんな遊びを知っているお父さんは、すげえなあ、と心底思った。

強烈な日差しの中、父にザリガニの習性や釣り方のコツを教わりながら過ごした時間は本当に楽しかった。
ありあわせの道具で、あれだけ子供を喜ばせた父は本当にすごい、といまさら気づく。
あのような夏のひと時をまたすごしてみたい。

意地っ張りな人なので、六十になろうとも耳順がうとも思えないが、ちょっとした皮肉を込めて書いた。
全然素直じゃないんだよなぁ、でも素直な父なんか見たくない気も・・・とか思いつつ。
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# by beize | 2007-10-23 19:40 |